保存食品といえば缶詰を想像する人も多いと思います。震災などの備えで非常食として用意する人も多いはずです。缶詰内部の食品は長期保存可能なので、非常食として最適だからです。
ただ、それほどなじみ深い缶詰でも、どのような手法で製造しているのか詳しく知らない人はたくさん居ると思います。そこで今回は、身近な加工食品である缶詰食品を考えてみたいと思います。
缶詰はそもそも、イギリスのピーター・デュランという人がブリキ缶を1810年に発明した時点から歴史が始まります。その6年前に発明された瓶詰による食品保存の技術が、ブリキ缶で応用され、現在の缶詰食品の基礎となりました。
缶詰も瓶詰も同じ原理によって成り立っているのですが、食品を缶詰にして長期間保存する方法は大まかに4ステップになっています。
以上4ステップです。魚や肉、野菜、スープやケチャップなどの食材、食品を腐敗させないような技術が施されています。
以上のようなプロセスを踏んだ缶詰は、保存性だけでなく携帯性にも優れています。缶詰は基本的に手のひらに乗るサイズなので野外に携帯も可能ですし、室内に保管しておく場合にも場所を取りません。肝心の味も最近の缶詰は素晴らしいので緊急時の非常食のみならず、日常的に食べてもいいでしょう。
ただ、魚介類、食肉の缶詰の場合、タンパク質が分解されて硫化物となり黒くなってしまうなどのデメリットもあります。また、缶詰特有のにおいを発生する場合もあるので、その辺りのマイナス点と上手く付き合いながら活用してください。